今週の火曜日、会社帰りに主任と部長と青山へ。
青山なんて、学生のとき以来きていない。
主任の知り合いがバーの支配人をしているとのことで、
青山にあるニッカ直営のバーに来た。
このバーは「BLENDER'S BAR」という、ニッカウヰスキーの
とっても美味しいブランデーを専門に紹介している。
ニッカのブレンダーさん達の顔も、
メニューの1ページに載っている。
ニッカの歴史や、ウイスキーが出来るまで知ることが出来る。
店内は落ち着いて高級感がある。
私みたいなひよっこは10年早いって感じのおしゃれなお店。
値段もまぁそこそこ。
社会人だから行けるけど、学生は敷居が高くて絶対に来れないと思う。

ニッカには大きな蒸溜所が2つある。
ニッカウヰスキーの発祥地の余市蒸溜所と
宮城峡蒸溜所。
その2つの蒸溜所で作られたウイスキーを飲んだ。
テイスティングセットがあって、
6種類のウイスキーをテイスティングできる。
小さなグラスに少量のウイスキー。
だけど、これだけで、結構酔える。
ウイスキーの度数が55度もあるから、
一気に飲むと大変なことになる。
もちろん私はそんな恐ろしいことになりたくはないので、
少量口に含んでみた。
のどを通ると、カーッとする。
おしゃれなところで、「カーッ」とは言えないので、
そんな言葉は飲み込んだ。

↓飲むときは、このグラスに移して香りも楽しめるようにしてくれる。

6種類は以下の通り、それぞれ個性が強い。
一番左から、
・キーモルト余市12年 “Sherry&Sweet”
余市蒸溜所の石炭直火焚き蒸溜で作っていて、
シェリーの貯蔵に使用した樽で貯蔵したもの。
ブランデーのような甘さが美味しかった。
私は6種類の中でコレが一番好き。
・キーモルト余市12年 “Peaty&Salty”
これも余市蒸溜所の石炭直火焚き蒸溜で作ったもの。
正露丸みたいな香りがする、薬くさーい、個性の強いウイスキー。
主任はコレが好みらしいが、私と部長はダメだった・・・。
この独特の香りは、麦芽の乾燥時に用いるピート(草炭)の香り。
炭臭さがウイスキーと混ざると正露丸・・・みたいな・・・。
・キーモルト余市12年 “Woody&Vanillic”
これも余市蒸溜所の石炭直火焚き蒸溜で作ったもの。
アメリカンホワイトオークの新樽に貯蔵していて、
木の香りというか、バニラにも似た香りがする。
・キーモルト宮城峡12年“Fruity&Rich”
宮城峡蒸溜所のスチーム加熱式ポットスチルで蒸溜していて、
優しい感じのウイスキー。
さまざまなタイプの樽で熟成させていて、
フルーティーな華やかさがある。
・キーモルト宮城峡12年“Soft&Dry”
これも宮城峡蒸溜所のスチーム加熱式ポットスチルで蒸溜。
優しくて、やわらかいけど、すっきりした感じ。
これが2番目に好き。
・カフェグレーン12年 “Woody&Mellow”
とうもろこしを主体としているウイスキー。
普通はモルトだけなんだって。
カフェ式連続蒸溜機で蒸溜されていて、
さまざまなタイプの樽で貯蔵したもの。
個性が一番弱い。
というか、いろいろ混ざっているからか、
とがった感じがしないので、割と飲みやすい。
キーモルトウイスキーっていうのは、
一切ブレンドなしで、ウイスキーを構成する特徴的な香りや味わいを持つウイスキーのこと。
私も、ここにこなかったら、ウイスキーのこんな雑学は知らなかったよ。
ブレンダーさんは、このキーモルトを組み合わせて、量を変えながら、
美味しいウイスキーをブレンドつくっていく。
余市蒸溜所と、宮城峡蒸溜所では、蒸溜方法が違う。
余市は炭で一気に蒸溜するけど、宮城峡はスチームでゆっくり蒸溜する。
だから、余市は力強い個性があって、宮城峡は優しさがある。
この話をバーの支配人に聞いて、とっても面白かった。
ちなみに↓は宮城峡蒸溜所のポットスチル(蒸溜する装置ね。)の模型。

欲しい~~~~~!!!
けど、もう作って無いんだってさ。
残念。。。
ニッカウヰスキーは、戦時中かな、それくらい昔、
竹鶴政孝氏が、スコットランドに行って
ウイスキーの造り方を研究して作ったんだって。
だから、蒸溜所はスコットランドの気候に似た余市(北海道)と
宮城峡(宮城県)にあるんだって。
ちなみに、スコットランドの海の近いところでウイスキーは造られていたから、
日本でも海の近いところの余市に作ったそうです。
“Peaty&Salty”のソルティーは海の香りがするかららしいです。
(どう考えても正露丸としか思えなかったけどね。)
そうそう、それとね、
ブレンダーさん達は、舌が命。
舌がだめにならないように、タバコはもってのほか、
刺激物も食べないんだって。
という、雑学を支配人から聞きました。
すっごい楽しかったし、美味しかったし、
ウイスキーが好きになりました。
その代わり、ここで飲めるようなウイスキー以外は
なかなか飲めないと思いますが。。。
<リンク>
・
ニッカ ブレンダーズ・バーPR